1950-07-27 第8回国会 衆議院 予算委員会 第3号
大蔵大臣に特にお尋ねいたしたいのでありますが、昨年度の予算編成にあたつて、大蔵省側の御意向かと聞いておりますけれども、建設省の災害防除費目なるものが削られまして、これが河川維持費と海岸修築費の二様にわかれたという事実は、すでにこの災害防除そのものについての関心が薄いものであるように私は拝察するのであります。
大蔵大臣に特にお尋ねいたしたいのでありますが、昨年度の予算編成にあたつて、大蔵省側の御意向かと聞いておりますけれども、建設省の災害防除費目なるものが削られまして、これが河川維持費と海岸修築費の二様にわかれたという事実は、すでにこの災害防除そのものについての関心が薄いものであるように私は拝察するのであります。
○久野委員 今のお話で私まつたく心強く感じたものでありますが、しかし建設省だけの防災関係が、海岸修築費や河川維持費といつたものに二元的にわかれておることは、取扱い上非常に不便だろうと私は思う。
ところが昨年度は災害防除施設費が削除されて、海岸修築費、それから河川維持費の二項目にわかれた。建設省の中には防災課なるものがありますので、当然防災そのものの予算が相当程度計上されておると、一般しろうとの人は考えておりますけれども、さにあらず、この二つの費目にわかれましたものの額が、わずかに三億八千万円しか計上されていないのであります。こういうことはまつたく不合理なことである。
しかるにこの災害防除施設費という費目が抹消されまして、海岸修築費、あるいは、河川維持費という名目において出されるやに私聞いておるのでありますが、いかがでしようか。今日地方においては相当程度防災工事費というものは活用されておりますし、また地方行政官庁においては歓迎をされております費目でありますから、この際ひとつ何らかの形において、その災害防除施設費の増額方を御配慮願いたいと考えるのであります。